今年の8月は1日中自宅で作業をしていたので、クーラーを24時間付けっ放しにしていました。8月の電気使用量の通達が来たので恐る恐る確認してみると、そこには驚きの結果が……。
令和8年にもなって40代でタバコを始めた話
みなさんはタバコを吸いますか?
2026年、吸わない人が多いですよね。
私もこれまでずっと吸わずに40年余りの歳月を生きてきました。
臭いし健康に悪いし非合理でバカっぽいし百害あって一利無し、そう思っていました。
でも令和8年を迎える2025年12月、今になってタバコを始めました。

目次
なぜタバコを始めたか
まず理由の一つに「タバコって、叩かれすぎじゃない?」と不憫に思ったからです。
タバコの歴史は古く、アメリカ大陸でインディアンが宗教儀式などに用いていたものがコロンブス後の大航海時代(15〜17世紀)に世界中に広まっていったのが現代タバコ文化の起源です。
世界に流通するようになってからだけでも既に数百年経っていて、世界中で愛すべき文化として根付いてきました。
そう、タバコには文化的側面が多分にあるのです。
現代では紙巻たばこが一般的ですが、葉巻やパイプ、日本で言えば煙管(キセル)なんかも独特なタバコ文化ですよね。
その愛すべき文化の一つが、やたらと叩かれて「健康」やら「禁煙」の名のもとに、小さな檻のような喫煙所に放り込まれて晒し者にされ集中攻撃されていることに疑問を感じたのです。
もう一つの理由は、「身近な薬物のはなし」という松本俊彦さんの本を読んでタバコに対する誤解が解けたことです。
この本、非常に面白いのでとてもオススメです。
この本を読むことで、現在世界中に存在する薬物(アルコール・ニコチン・カフェイン・大麻・コカインなど)への合法or違法のジャッジは医学的根拠では無く為政者や権力者の好みや利益の体質によってのみ決まっていることを知りました。
(特に大麻は歴史のいたずらで不当な扱いを受けていて現代のニコチン以上に不憫です…)
世界中でタバコは愛され続けてきました。
にも関わらず、現代においてタバコだけが本当にそんなに悪いものなのか?
そう疑問に思ったのです。
タバコはなぜ嫌われる?
「健康に悪くて臭い煙が、飛散して周囲にも影響を与える」というのが最も多い意見だと思います。
それは確かにその通りなのですが、いくつかの反論があります。
①「健康に悪い」のか
おそらく悪いです。
でもラーメンもお菓子も酒もコーヒーも同様に健康に悪いです。
何かを体内に取り込んで楽しむというのは、快楽と引き換えにダメージを受け入れることでもあります。
なんの健康的リスクも受け入れず、代償としてなんの娯楽も楽しまずに生きている人などいないと私は思います。
「肺がんは無視できない!」という主張が聞こえて来そうですが、喫煙者が激減している昨今においても肺がんは増え続けており、肺がんのメインファクターは大気汚染であってタバコは冤罪だという見方が強まっているそうです。
(もちろん、タバコも影響自体は与えているはずです)
アルコールはそれなりに健康被害について言及されているので痛み分けですが、オシャレな顔してるコーヒーも結構クセモノですよ。
澄ました顔で散々カフェインにアディクトしながらニコチンの悪口を言っている、そんな世の中に見えます。
②「臭い」のか?
興味を持って吸うようになってわかったのですが、タバコの葉が放つ本来の煙の匂いというのは、実は紙巻きたばこ(コンビニで売ってる普通の白い筒状のアレです)が撒き散らす臭いとは決定的に違います。
本来のタバコは甘みがあってお香のような香ばしい匂いがします。
お寺で白檀のお香が香っている時ってありますよね?
紅茶の葉の芳しい匂いを楽しむ時もありますよね?
それらと同じで、タバコ本来の香りは実は現代人のイメージよりもずっと甘くて芳醇なお香のような香りなのです。
もちろん、それさえも好みの問題なので絶対に万人が好きなはずだと主張する意図はありません。
ただタバコの匂いが本来の評価とは違ったものになっていることを私はとても悲しく感じました。
ではなぜ現代のタバコ(紙巻たばこ)が臭いのかといいますと、一言で言えば「添加物だらけだから」です。
タバコの葉って実は結構火が消えやすくて、葉巻なんかは吸わずに置いておくと勝手に鎮火してしまいます。
これを改善して楽しみやすくするために、紙巻きたばこには火がつきやすくて消えにくいように燃焼促進剤が入っていたり、タバコの葉の保管を容易くするための保湿剤が入っていたり、物によっては香料など様々な添加物が混ぜ込まれています。
これらの化学物質が燃焼時にあの臭いにおいを放つのです。
紙巻きたばこの外側の「紙」もやはり異物で、あれが燃えるとシンプルに焦げ臭いです。燃焼促進剤も染み込ませてあります。
だから、私は言いたい。声を大にして言いたい。
本来タバコは香ばしいお香のような芳醇な香りがするのです。
ただ、現代だと紙巻たばこが主流だから、結果的に臭いのです。
それ自体は現代において事実と言えるかもしれません。
でもその場合は紙巻きたばこの品質に異を唱えるべきであって、タバコそのものを罰するのはいささか早計に思います。
③「飛散して周囲にも影響を与える」のか?
これはもう、飛散しています。
見るからに飛散して周囲に影響を与えています。ええ。
一応タバコの副流煙は空気に薄まって周囲に漂うので健康被害自体はほとんど考えなくて良いという意見もありますが、なんにせよ飛散します。
嫌いな人にとってはウザいでしょう。
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余談ですが電子タバコの見えない煙の方が視覚的に回避出来なくて厄介で、しかも粒子が細かくて肺胞の奥まで届いてしまうそうです。
日本では「健康的」みたいなイメージで販売されていますが、海外では健康への懸念から電子タバコ自体が禁止の国が沢山あります。
私は身体が弱くて異物が入るとすぐ気持ち悪くなる体質なのですが、タバコは大丈夫ですが電子タバコは露骨にダメージ受けます。
アレたぶん数十年後に健康被害が社会問題化するんじゃないかなぁ……。
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飛散する迷惑ついて話を続けます。
タバコの煙は飛散します。
ですが先程紹介した書籍「身近な薬物のはなし」によると最も他者に対する危険性が高まる薬物はタバコ(ニコチン)ではなく圧倒的にアルコールだそうです。
嗜好者本人ではなく第三者に及ぶ迷惑・危害という点においては、アルコールのそれはニコチンの比ではありません。
アルコールを摂取した人が攻撃的になって他者に危害を加えたり、酔って車を運転して人をハネたり、そういった外的被害は枚挙に暇がありません。
タバコの煙はたしかにウザいです。
何なら吸ってる本人でさえウザいです。服に匂いがつくし目に入ると痛いし…。
でもそれはタバコ「だけ」をバッシングする理由にはならないと思うのです。
公園で楽器を練習している人も、静かにのんびりしたかった人からすればウザいです。
ニンニクをしこたま食べて口臭を撒き散らす人も周囲に迷惑を与えています。
どうしても汗臭くなってしまうとか、身体が大きくてエレベーターを圧迫してしまうとか、食べるのが遅くて仲間を待たせてしまうとか。
でも誰もがそうやってちょっと迷惑を撒き散らしながら、お互い様で許容しながら生きているはずです。
なのになぜタバコだけがこんなに??
「タバコを道端に棄てるな」を考える
これはもう本当にその通りです。
目撃すると殺意さえ覚えます。
現代のタバコって先述の通り自然物ではなくて化学的工業製品なんですよね。
だからポイッと捨てて自然に還る代物ではないのです。
シンプルにゴミの遺棄なので法治国家における犯罪行為です。
ポイ捨てダメゼッタイ。
なのでまぁ、タバコに限らずゴミは捨てないでください。という話です。
弁護する意図は全く無いのですが、ではなぜ喫煙者が道端にタバコを捨てるのでしょうか?
その疑問について、喫煙者になって気付いた立場で話してみます。
なぜポイ捨てをするのか
まず、灰皿を持ち歩くのが面倒だからでしょう。
本来タバコとライターで完結するはずのところに、灰皿が無ければ携帯灰皿が必要になります。
これが重たいとか言っている訳じゃなくて、「タバコの箱」と「ライター」という2つのアイテムを超えると両手が埋まってしまうのです。
ここに携帯灰皿が追加されると、タバコに火をつけたり吸い殻を携帯灰皿に捨てる動作のために「一つ荷物をどこかに置く必要が出てくる」わけです。
必然的に椅子やテーブルなど、物を一つ置く場所が必要になり、動作と場所が一気に限定されるのです。
だから「携帯灰皿を扱うのが面倒」という思考回路になって、灰皿がない場所ではそこら辺に捨てたくなるのかなと考察しました。
(繰り返しますが捨てちゃダメですヨ)
これは街中から灰皿が消えた弊害でもあると思うんですよね。
もちろん、吸う場所がないからタバコやめたという人の多さを考えるとゴミが減った方が大きいのかもですが、これが一つの反作用なわけです。
ポイ捨てのもう一つの理由は「吸い殻の臭さ」かと思います。
タバコって吸う時は香ばしくて良い匂いなのですが、そう感じている本人にとってでさえ吸い殻は臭いのです。
苦みと焦げが合わさった悪臭を放ちます。
これを持ち歩きたくない っていう気持ちが働くわけですね。
この2つが、うっかりポイ捨てしたくなる心理の理由だと考えました。
だからなんだって話なのですが、とにかく当事者として気がついたよ という共有です。
ちなみに私はこちらの携帯灰皿を使っています↓
タバコって捨てる時に火を消さなきゃいけないのですが、このポケットタイプのやつだとグリグリ押し付けずにとりあえず放り込んで、蓋をすれば酸欠で勝手に消えるのでひと手間省けます。
タバコを吸うメリット
タバコのメリットを検索すると何故かデメリットの記事ばかりが出てきます。
デメリットは散々言われているので、タバコを吸うことに対するメリットを私なりに挙げてみたいと思います。
①ヒマが潰せる
「あー、暇だな。タバコでも吸うか」
ができます。これ結構いいですよ。
事実、禁煙すると暇になる人が多いと聞きます。
人間の自由って孤独と退屈のバランスで成り立っていると思うのですが、タバコは退屈を感じた時にすぐできる娯楽行為なのです。
タバコを吸える場所に移動して、道具を用意して火をつけて吸って……15分くらいは文化的な時間が楽しめます。
ただの退屈が嗜好品を喫する優雅な時間に早変わりです。
良くない?
②面倒な現場からトンズラできる
集まってたメンバーが退屈な話を始めた時とか、気分じゃない時に「ちょっとタバコ吸ってくるね」と言って立ち去れます。
で、外でタバコを吸いながら「アホくさ…」っていう気持ちを煙と一緒に霧散できます。
これ意外と便利では?
③無理に話さなくても時間を共有できる
喫煙空間って「私たちは今タバコを吸っているのであって、会話しているのではない」みたいな顔ができるので、無理に話題を探して話したりしなくても誰かの至近距離に存在することができます。
それでも確かにその人と時間は共有しているので、「そんなに話したことないけどなんかいつも一緒に居て知ってる人」になれちゃう特殊効果があります。
喫煙所でしか会わないけどなぜか親近感あって仲間意識芽生えてる…みたいな、いわゆるタバコミュニケーションです。
④嗜好品として安い
タバコは高いと言われがちですが、酒やコーヒーに比べてかなり安いです。
昨今はコーヒー一杯で5〜600円はかかりますよね。大体15〜30分くらいで飲み終わると思います。
対して、タバコは1本で10〜15分ほど楽しめて、20円程度です。(2026年3月現在)
チェーンスモーキングすると値段は跳ね上がりますが、毎日一箱(600円)吸う人でさえ、毎日カフェでコーヒー飲む人と同程度の金額です。
タバコってお店で注文するものではなくて個人的に購入するのが前提の嗜好品なので、サービス料がかからず根本的に格安なのです。
(紙巻たばこではなく煙管なんかに至っては一服1円とかです 笑)
⑤歴史や文化を楽しめる
人が吸ってるタバコの銘柄って結構面白いですよ。
ピース吸ってるっていうだけで「渋いな」って思えたり、銘柄によって「あの芸能人が好きそうだな」とか「細かいことは気にしなそうだな」とか色々感じたりします。
キューバ産の葉巻の美味しさと言ったら素晴らしいですし、パイプや煙管の構え方だけでその人のまとっている雰囲気が読み取れたりもします。
タバコについて話すのって結構面白いのです。
依存と愛好は別物
上記が個人的に感じたタバコの濡れ衣に対する悲嘆と嗜好品としての魅力なのですが、大人の嗜好品たる薬物である以上楽しみ方には節度が必要です。
お酒と同じです。適量を楽しむには良い物ですが、切れると不調をきたすような依存状態になってはいけません。
タバコ(ニコチン)は一発で離脱困難になるような危険な薬物ではありません。
良くない中毒状態になるのは、楽しみ方に節度がない為です。
大人の嗜好品なんだから、毒も上手く楽しめよってことです。
嗜好品に用いられるのではなく、時と場合を選びながら嗜好品を用いるスタンスが肝要かなと思います。
「今タバコがあったら楽しい時間になるな」というタイミングで楽しんでいきましょう。
(おまけ)タバコは本来肺に入れず「ふかす」ものだった
ちょっと本題から逸れるのですが、タバコの歴史を知るまで誤解していたことがあるので話させてください。
昨今は手軽にニコチンを摂取できるように(そして依存度を高めて業界が儲かるように)改良が進められた紙巻たばこが主流なので肺まで吸い込む喫煙方法が主流ですが、実は古来よりタバコは口の中で煙を転がす、いわゆる「ふかし」が正式な喫煙方法です。
現代の紙巻たばこはフィルターでタールが薄められているために刺激が弱く煙を肺まで入れることができて、ニコチンを効率的に摂取できます。
ですがフィルターが存在しない元来のタバコの煙は、とてもじゃないが肺になど入れられる代物ではなく、口の中に含んで香りを楽しむのが基本でした。
で、この「気軽にニコチンを肺から取り込める」というのが依存性を高めてしまっているんですよね。
ニコチンによって得られる精神作用が心地よくて吸われる方は多いと思うのでそれはそれでOKなのですが、私はタバコの文化としての側面や香りが好きで愛煙家になったので香りの良いタバコをふかし(口腔喫煙)で楽しむようにしています。
ニコチンではなく香りを楽しみたいという流派なわけです。
※最初は葉巻やシガリロが気に入ったのですが、開封後の鮮度の管理が難しく現在は香りが気に入った紙巻きたばこをふかしで吸っています。
タバコって鮮度が下がるとあっという間に味が落ちるんですね…吸うまで知りもしませんでした。
ちなみに色々試してアメスピ(アメリカンスピリット)に落ち着きました( ´ー`)y-~~
葉の量が多く、ゆっくり吸えて良い。
紙巻きたばこの中では変な臭いも少ないし、1箱の本数が少なくて鮮度が保ちやすいのもGOOD。
たばこ一式はこのポーチに入れて持ち歩いています↓
ジッポーライターと携帯灰皿とたばこの箱がいい感じに収まります。
質感もしっかりしてるし、オススメ。
終わりに
いざ偏見を捨てて付き合ってみると、タバコってなかなか良いですよ。
味のある文化だなって感じます。
そうは言っても嫌がる人が多いので人前では吸いません
喫煙可能な飲食店でも吸わないです。
屋内喫煙所も行かないです。吸いたい雰囲気からもっともかけ離れた空間なので…。
仕事終わりに、池の畔のヒト気のないベンチで吸ってます。
AIが隆盛を極めたら非効率や無駄が持つ温かみに引き寄せられて、アナログ文化と共にタバコ人気も復活したりしないかな?
そしたらもっとタバコが楽しみやすい世の中になるかな?
(昔みたいに新幹線の座席やオフィスで吸えるっていうのはやっぱり狂ってると思いますが 笑)
以上が反体制拗らせて中年でタバコを始めた人間が垣間見たタバコの世界です。
終わります。
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