スタインバーガーの良いところ&悪いところ

最近スタインバーガースピリットにハマってまして、色々セットアップしてたくさん使ってみています。
良いところもあれば、ちょっと気になる点がまとまって来たので書いてみます。
メリットに関しては割と一般的な情報かと思うのですが、デメリットがリアルなのでよければご参考ください。
スタインバーガーも色々ありますが、私が使っているのはHSHピックアップのSteinberger Spirit Gt-Pro Deluxeです!↓
目次
スタインバーガーのメリット(良いところ)
コンパクトで軽い
まずはコレでしょう。
というよりコレが最大のメリットでありウリなんだと思います。
普通に本体重量2キロ台とかなので、肩も痛くならないですし持ち運びの負担も非常に少ないです。
ヘッドをぶつけない
ギターのヘッドってよくぶつけますよね。
スタインバーガーはヘッドレスなので、不意にヘッドがぶつかる確率がめちゃくちゃ低いです。
エフェクターをいじっている時にマイクスタンドに当たるとか、そういう小さなストレスから解放されます。
実は多彩な音が出せる
新品で4万円くらい(最近値上げ傾向ですが…)から手に入る比較的リーズナブルなトラベルギターのイメージですが、HSHピックアップ&5wayセレクターで多彩な音が出せます。
しかもトレモロアームでアームアップ&アームダウンも可能でできることが非常に多いです。
マスタートーンポットの効きがとても良いので、音の丸さもかなり広範囲に調整可能です。
ギタースタンドが要らない
左右対称のボディの下部にストラップピンが2つ水平に着いているので、通常のギターと違って床に立てることが可能です。
背もたれさえあればギタースタンドが無くても床に置けてしまうのは、意外と便利だったりします。
みんなでスタジオ入ったらギタースタンドが足りなかった… みたいなことありますからねー!
スタインバーガーはアンプの側面にでも立て掛けてしまいましょう👍️
演奏時の姿勢がよくなる
ボディ面積が少ないのでギター本体を腕で押さえて弾くようなフォームができません。
つまりギターを腕で押さえつけてボディを傾けて指板を見やすくして覗き込むような演奏フォームがしにくいということです。
主にストラップ利用時なのですが、演奏時のフォーム改善に役立つと考えます。
弦交換が楽ちん
専用弦なので弦をカットする必要がなく、スポッと入れてくるくるっと回すだけです。
見た目が特殊で目立つ
好みですが 笑
私はこのイカみたいなシェイプ、モダンな感じで結構好きです。
スタインバーガーのデメリット(悪いところ)
さて、いよいよこの記事の山場(?)、デメリットです。
弦の値段が高い
ヘッドレス式なので特殊なアタッチメントをつけない限りはダブルボールエンド弦という特殊な仕様の弦を調達する必要があります。
これがなかなかお値段が高いんですよね…。弦交換の頻度が高い人にとっては結構な痛手になると思います。
弦は例えばこんな感じ↓(高いよぉ)
ボリュームノブの位置が邪魔
フロントピックアップの真横にあるボリュームノブが、演奏中ちょいちょい邪魔です。
ストラトに近い印象の位置なのですが、デフォルトのノブがちょっと大きいんですよね。
一回り小さいノブに変更すると使い勝手がよくなります!
センターピックアップの音量がすごく小さい
Steinberger Spirit Gt-Pro Deluxeは電池を使わないパッシブのHSHのピックアップ構造なのですが、センターのシングルコイルピックアップの出力が、ハムバッカーであるフロントやリアのピックアップに比べて非常に小さいです。
演奏中にセレクタースイッチをいじる場合、センターを利用することは検討から真っ先に外れるレベルの音量差です。
ただし、シングルコイルが存在していること自体はプラスに働いていて、きれいなシングルサウンドで無らしたい時はアンプ側のボリュームを調整しつつセンターピックアップやハーフトーンを選ぶ事で活用可能です。
単純に量隣りのピックアップとの音量差が大きすぎるので、演奏中のスイッチングに向かないというだけの話です。
チューニングがしにくい
本体最下部(ブリッジ側)にあるつまみを捻ってチューニングする仕様です。
右手でピッキングして弦を鳴らして左手でチューニングできる通常ギターとは異なり、右手でチューニングノブを回す必要があるので左手でプリング的に弦を弾くか、もしくは右手でピッキングして右手でノブを回して…という往復運動を繰り返す必要が出てきます。
ピックアップにピックが当たる
主にフロントピックップなのですが、位置が高くて演奏中にピックに干渉することがしばしばあります。
演奏性に悪影響をもたらすので細かい出音の調整よりも優先して「ピックアップを可能な限り下げる」という調整がオススメです。
トレモロアームの位置が邪魔
ボリュームノブよりこっちのほうが邪魔かもです。
ストラトキャスターのアームなどに比べ、スタインバーガーのR-Tremのアームは各種コントロールに近い位置に配置されています。
ボリュームノブへの干渉は少ないのですがセレクタースイッチとトーンノブにアームの付け根の位置が非常に近く、操作時に邪魔だと感じることが多いです。
その割にアームが固くて使いにくい
これは実際に使ってみるまで想像していなかったポイントなのですが、アームが結構固いです。
じゃあ強くアームダウンすればいいだろと思うのですが、スタインバーガーは本体が軽い&ボディを抑え込みにくいせいで、強くアーミングしようとするとその力に押されて本体が斜めに浮き上がってしまうんですよね。
つまり、ボディと腕との僅かな設置面をガッツリ腕で抑えつつ強い力でアーミングしないといけない形になります。
これがちょっとやりにくい。繊細なアーミングは正直やりにくいです。
つまり、アームは外せばいいと思います( ^ν^)
指板の位置が通常のギターより左に来る
カッタウェイがなく本体背面にストラップピン(上側)がある関係で、通常のシェイプのギターに比べてストラップ着用時の位置がやや左に来ます。
個人の体感だと、通常12フレットの位置がありそうな場所に15フレットのポジションが来るので、素早いポジション移動や目視無しでのフィンガリングの際に全音〜1.5音高い音を弾いてしまいそうになります。
スタインバーガーに慣れたあとで通常のギターやベースを弾こうとしたら、位置感覚がわからなくなっていて焦りました。
付属のカバンが使いにくい(重要)
これは盲点だったのですが、付属のカバンが使いにくいです。
スタインバーガーは特殊な形状なので、その身軽さを最大限に活かそうと思うとピッタリサイズのバッグを使いたいですよね。
でもこのサイズのバッグはほとんど売っていないので、結局は本体購入時に付属していたバッグを使うことになるパターンが多いと思っています。
ところがこの付属バッグ、ストラップが片掛けな上に上下末端が中央に固定されており、リュックのように背負えないだけでなく肩に掛けようとしても収まりが非常に悪いです。
通常片掛けのストラップは下端を左右どちらかに寄せて固定できて、背負った時にバランスが取れるようになっているかと思うのですが、スタインバーガーの付属バッグにはその機能がありません。肩にかけた時に身体と干渉して不安定な感じになってしまいます。
また、収納ポケットにも難があります。シールドやチューナーなどの小物をいれる分にはOKなのですが、楽譜やiPadなどは入らない微妙な大きさです。
加えて、スマホや鍵など(傷のおそれがあり他の小物とは分けて収納したいもの)を入れるためのポーチをぶら下げられそうな場所もなく、収納をアレンジしにくい構造になっています。
となると結局本体バッグ以外にも他のカバンを追加で持って行く必要があり、不安定な肩掛けスタインバーガーバッグとのカバン2個持ちになるわけです。
そしてこれが意外と疲れます。
そうなると多少重くても楽譜が入って背中に背負えるバッグの方が結果的に荷物も減って持ち運び安くなってしまうので、「だったらどうせ通常サイズのギターバッグ背負うんだし、ストラト持っていけばいいか」みたいなことになります。
軽めだけど持ちにくいバッグ2つより、軽くはないけど背負えるバッグ1つの方が運搬しやすいのです。
結果、付属バッグが使いにくいせいでスタインバーガーを持っていくことをやめる。という判断が起きてきます。
まとめ
色々書きましたが、スタインバーガーは結構引っかかるポイントが多いギターです。
このデメリット群を上手に乗り越えた人にだけ「圧倒的にコンパクト」という超メリットを享受する権利が与えられるというロマンあふれる一本だと思っています。
個人的にとにかく残念なのは付属のバッグですね。。。
“スタインバーガー殺し”と形容したいほど残念な仕様です。
個人的に本体付属バッグに望むアップデートは以下の4点ですね🤔
- 収納ポケットをiPadサイズにして本体下端付近まで下げ、上からガバっと開ける形式に変更
- ストラップを2本にしてリュックタイプにする
- 本体上部に小型の収納ポケットを追加する
- キーホルダーを取り付け可能なナスカンを追加する
もしくは他社製でもこんな感じのスタインバーガー専用バッグを売ってくれたら飛びつきます 笑
……いや待てよ🤔
むしろガンケースに入れればいいのでは?
コスプレの長物(武器とか)をギターバッグに入れて穏便に持ち運ぶコスプレイヤーがいると聞いたことがあるのですが、それなら逆にスタインバーガーをガンケースに入れることもできるはず(☆ω☆)
To Be Continued…(続くのか?)
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