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【読書感想】革命のファンファーレ 現代のお金と広告 (幻冬舎単行本) / 西野 亮廣(著)

キンコン西野さんの新作ビジネス書「革命のファンファーレ」を読んでみました!

楽しい内容で共感できる部分も多かったのですが、自分に正直になって結論を言うと、私にはちょっと合わなかったかもしれません^^;

まずはこの本をご紹介させて頂いたあとで、合わなかった理由をお話ししたいと思います。

本書のご紹介

この本との出会い

革命のファンファーレ

この本を手に取ったのは〜・・・なんでだろう?

私はテレビを見ないので著者であるキングコングの西野さんがどんな人なのかほとんど知らなかったんですよね。

でも、気がついたらこの本に興味を持ってた(笑)

それこそこの本で語られているカラクリの通りだったわけで、読み終えた今ならなぜ自分がこの本を手にとってしまったのかなんとなくわかる気がする。

まさに西野さんの仕掛けたマーケティング戦略の術中だったってわけだ。

うーん、一本取られた!

この本の内容

大スジとしては、西野さんがクラウドファンディングを利用して生み出した絵本『えんとつ町のプペル』を題材に、どのようにして大ヒットに導いたかを語るハウツー本です。

時代を捉えた綿密な仕掛けの数々で、作戦通り売上を伸ばしていく様はまさに痛快!

モノの売り方がわからないっていう悩みを抱えた人には、目からウロコの一冊であることは間違いないでしょう。

この本によってクラウドファンディングの攻略方法や、時代を捉えたマーケティング技法が紹介されてしまった以上、今後はこのやり方を真似る人や企業がたくさん出てくるんでしょうね。

この手法に手垢が付く前に一読してチャレンジしてみると実りがあると思います。

その他にも、低価格で少部数の本の出版方法も紹介されているので、小規模な出版を行いたい個人クリエイターも読むと面白いかもしれません。

感想

まず大前提として、この本はマーケティング方法論。そう、モノの売り方の本なのです。

私個人としてはモノの売り方に悩んでるというよりは、この激変の時代を今後どう生きていこうかなって考えている段階なので、私は少し的外れな読者だったかもしれません。

 

どちらかというと

今後世の中はこうなるよ!

だからこういう風にした方がいいよ!

っていう内容に共感が持てたので、時代の変化と未来について論じている本書序盤が個人的には一番楽しかったです。

だから本書を読んで抱くべきスタンダードな感想とはズレているかも(笑)

 

そんな断りを入れた上で、個人的にとても共感できた部分を少し引用してみます。

やりたいことが見つからないことは、間違いでも何でもない。
肩書が猛スピードでなくなっていく時代にキチンと対応できている証拠だ。

「職業に寿命がある」時代

かつて存在していた職業がどんどんと消えていき、今残っている職業も今後どんどん消えていく。

自分がやっているお仕事もきっと例外ではないだろうとずっと考えてきた私にとっては、スッと入ってくる内容でした。

その上でやっぱり既存の価値観にさらされて不安になったりもするんだけど、それを「キチンと対応できている証拠だ」って言ってもらえるとなんだかホッとします。

 

既得権益を守りはじめた人間から終わりが始まる。
頑張れば報われる時代は終わり、変化しなければ生き残れない時代に、僕らは立ち会っている

実際に何年も社会人として暮らしてきて、私もそろそろ既得権益を得てみちゃったりできる年齢になってきてるわけです。

だけどその甘い汁を吸い始めてしまうとこれから先の未来はとても危険だって気付いてるから、この船を降りて大海原に飛び出さなきゃいけない。

でもやっぱりそれって凄く怖くて、足がずっと震えてる。

これは、そんな自分の震える身体をそっと支えてくれるような言葉に思えました。

 

間違いなく僕らは、60歳から、新たな仕事を探さなければならない。

そう!これ絶対そう!ものすごく同意。

寿命100歳時代。定年も年金も怪しいものだし、60歳なんてせいぜい「折り返し地点」で、その後2〜30年は現役であることを確実に求められる。

一つのことしかできなくて、あまつさえそのたった一つの職業が時代に淘汰されてしまったら、その人はどうなってしまうだろう。

もちろん、ほとんどの現役世代はそんな変化に対応する準備ができていないだろうから、その救済として社会的な枠組みそのものが変化するかも?

う〜ん、大きな変化の時代に、さらなる波がやってきそうだ。

 

私には合わなかった理由

と、ココまで書いておいて全然本書の核心部に触れていないことに気が付きました(汗)

重ねて言いますが、私より少し先に進んだ人たちが対象の内容だったのです。

なので本書の内容が私にマッチしなかった理由を少し書いてみようと思います。

 

本書では

今後は世の中のメッキがどんどん剥がれて、プロもアマも関係ない実力主義になる。
でもそれってクリエイター的には良い事だよね。

っていう内容が語られていて、実際に実力勝負を希望するクリエイターにはとてもオススメできる内容の本です。

でも

クリエイターでもなければ個々人で売り出せるものが特に無い「その他大勢」の現社会人の今後の生き方についてのヒントはほとんど出てこない。

あくまでも売るもの(能力)がある人向け。

一人でも自信を持ってグイグイ進んで行けちゃう人の書く「僕はこうやったよ」っていうハウツー本。

思想や考え方は凄く共感できたんだけど、そもそもベースとしてその人物に「価値」があることを前提に書かれているので、良くも悪くも弱肉強食をベースにしたビジネス書だと思う。

 

私のように自分の価値がまだ確立できていない者にとってはまだちょっと手に余る内容なので、「このままじゃまずい!」っていう危機感を抱くことと、これからの社会で何が求められるのかイメージを膨らませるのに使ったらいい本かな。

まずは自分がどんなふうに暮らしたいか、そして自分には何ができるのかをじっくり考えて、それをいざ展開する時に使う道具箱に、この本を入れて置こうと思います。

 

とはいえ、売りたい物が決まってる人は今すぐ読んだ方がいい。

今すぐやれば凄く効果的な手法がたくさん紹介されてます。ネット時代ではこういう手法はナマモノなので、すぐに手垢が付いてしまうでしょう。

すぐにこれらの手法が世の中にあふれるはずです。

 

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