リトルカブFIのリミッター解除
リトルカブ4速FIモデルには以下のような仕様のリミッターが存在します。
ギアが4速に入った状態で速度が60km/hに到達すると、エンジン出力が制限される
60km/hなら別にいいんじゃないかなとも思うのですが、ゆるく長い下り坂などを走っているとこのリミッターが発動して、力が抜けるような感じを体感することがあります。
そこで、今回はリトルカブ4速FIの持てる全ての力を発揮するためにリミッター解除(リミッターリリース)を行うことにしました!
リミッター解除パーツを入手する
使用したのはこちら「SP武川 リミッターリリース リトルカブFI/Sカブ 07-02-0013」です。
カプラーを接続して、アースを一箇所とるだけのシンプルなパーツです。
付属の取り付け説明書
わかりやすい説明書なので、これを見るだけでも問題なく作業できると思います。
とはいえ、私はちょっとつまづいた箇所があったので更に詳しく説明していこうと思います!
レッグシールドを取り外す
リトルカブの電気系統にアクセスするためには、まずレッグシールド(レッグカバー)を取り外す必要があります。
10mmレンチと12mmレンチを用意してください。
レッグシールドを外すために回すボルトは、下図の6箇所です。
デフォルトで左側にはコンビニフックがついていると思いますが、左右同じで10mmレンチを使ってボルトを抜きます(左右とも)↓
同じく10mmレンチでエンジンのすぐ隣りにあるボルトを抜きます(左右とも)↓
最後に、今度は12mmレンチを使用してエンジンのすぐ上にあるボルトを緩めます。
ボルトが全て外せたら、レッグシールドを掴んで上方向に引き抜きましょう。
リトルカブのレッグシールドが外れました!
実は初めて外したのでちょっと感動しています(笑)
右側から見たところ↑
左側から見たところ↓
リミッターリリースパーツを取り付ける
レッグシールドを外したらリトルカブの左側に↓のようなゴムカバーで覆われた部分が見えます。
このゴムカバーをズルリとめくりましょう(注:破いちゃダメです)
すると中から、3種類のカプラー(配線を接続するためのプラスチックのパーツ)がでてきます。
全て形が異なるので迷うことはありません。手元のリリースパーツが接続できるのは↓のカプラーだけです。
ツメを押さえてカプラーを外したら、準備したリリースパーツを割り込ませて再びカプラーを接続します。
パーツを取り付けた分だけ長くなったので少し窮屈ですが、元のゴムカバーに収めます。↓
アース端子を取り付ける
あとはアース端子(緑色の線)を取り付けるだけなのですが、ここでちょっと迷いました。
説明書ではカブの右側から覗き込むと見える↓の赤丸のボルトの下に共締めしろと書いてあるのですが…
奥まったところにあるため、通常のレンチでは作業が難しいです。
(※写真に写っている緑の線は元々ついている別の回路のアース線です)
そもそもバイクにおけるアースとは
アースというと冷蔵庫や洗濯機のコンセントについているイメージがありますが、バイクのアース(ボディアース)は少しニュアンスが違うそうです。
通常、アースと言うと電気の逃げ道を作る仕組みのことを指しますが、バイクにおけるアースは、一言で言えば「回路のマイナス極」だそうです。
なんでも、電気回路の配線を省略するために本体の金属そのものを巨大なマイナス極に見立てて使う仕組みがとられており、その巨大なマイナス極(本体金属)に電極を接続することをバイクや自動車の世界ではアース(ボディアース)と呼ぶそうです。
つまり大事なのは、アースを取る場所はどこでもいいということです。
今度こそアース端子を取り付けよう
アースがどこでもいいことがわかったので、取り付けやすい場所を検討することにしました。
説明書で書いてある取り付け位置のすぐ右上に、手前からドライバーで外せそうなプラスネジを発見しました!
これだ!
と思い、早速プラスドライバーを突っ込んだのですが・・・
硬すぎてネジがはずれない(ㆁдㆁ|||)!!
バイクの個体差や手元にある工具・作業者のパワーなどにもよりますが、非力な私は諦めることに(トホホ)
結局↓の場所にアースを取り付けることにしました。(8mmレンチを使用)
一応レッグカバーをつけると完全に隠れる位置なので、これで解決とします(笑)
センタースタンドを立てた状態でエンジンを掛け、念のためギアが4速に入るかどうかを確認しましょう。
きちんとカブが動くことを確認したら、手順を遡る形でレッグシールドを取り付けて作業終了です(*^^*)
↑今回の作業はこういうセットがあれば全部できます(`・ω・´)
安いやつで全然大丈夫です。
リミッターリリースの効果
取り付け後、試しに乗ってみました。自宅の庭で!※お約束 笑
効果測定が不十分でまだ半信半疑なのですが、この日試した感じだと60km/h超え時に力が抜けるようなことが起きなかったので、たぶん成功していると思います(`・ω・´)
【2017/9/3追記】やはりリミッター解除成功していました!ノーリミットで快適走行です!
【補足】
私のリトルカブ(名:プー子)は排気量51ccとしてイエローナンバーの原付二種になっているので、自動車と同じ制限速度で公道を走れます。(要:二輪免許)
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